29日は女子鉄アナウンサーの久野知美さんとホリプロマネージャーの南田裕介さん、30日はお笑い芸人「ななめ45°」の岡安章介さん、気象キャスターの藤富郷さん、鉄道テクノユニット「SUPER BELL”Z」の「車掌DJ」野月貴弘さんといった鉄道ファンで知られる著名人のトークショーが行われる(午後1時、3時の2回実施)。

 これまでも記事にしてきたように今年は鉄道開業150周年(前の記事参照)であり、池上線100周年(前の記事参照)であり、東急100周年の記念すべき年である。そして蒲田で言えば、実は京急空港線も開業120周年であり、これにまつわる様々な出来事も節目の年となっている。

 品川~横浜間を並走するJR東海道線(京浜東北線)と京急のライバル関係が始まったのもこの頃のことだ。

 東海道線は1872年、新橋、品川、川崎、鶴見、神奈川(1928年廃止)、横浜の6駅で開業しているが、蒲田に駅が設置されるのは開業から30年以上が経過した1904年のことだった。

 一方、京急の前身である京浜電気鉄道は国鉄に先んじて1901年に蒲田駅(京急蒲田駅)を開業し、1904年には品川まで延伸した。まだ東海道線に汽車が走っていた時代、電車を用いた10分間隔運転で蒲田や大森など近郊から都心への利用客を囲い込んだ。

 国鉄はこれに対抗して10年後、東海道線を複々線化し、電車のみを運転する「京浜線」を開業する。現在の京浜東北線だ。これ以降、東海道線の汽車は蒲田を通過し、電車のみが停車するようになる。京浜線は15分間隔で東京駅まで直通し、品川止まりの京急から利用者を奪い返した。京浜間をめぐる国鉄(JR)と京急の熾烈(しれつ)な戦いの幕開けである。