「捨てるか捨てないか問題」
そもそも本当に、モノが多い?

 モノは決して多くないのに「まだ捨て足りない…もっとモノを減らさなきゃ!」と追い詰められている人は本当に気の毒です。私が片付けサポートに入ったご家庭で、「seaさんが捨てる基準やヒントを教えてくれれば、もっとモノを減らせるかもしれない」「いえいえ、もうこれ以上頑張ってモノを減らさなくてもいいですよ?」といったやりとりを今までどれほどしてきたことか…! それもこれも、「モノの適量」の基準がはっきりしないからでしょう。

 モノの量が適切か、多過ぎるかは「見た目のメリハリ」で大まかに判断できます。

●スッキリした状態をキープしている場所がある=メリハリがある

・リビングだけは余計なモノを置かない(その代わり、空き部屋は物置状態だ)
・今現在、部屋はすっきりしている(が、今朝必死に片づけただけで常時こうではない)
・モノを出しっぱなしにはしない(が、収納の中はカオスで自分も把握できていない)

●どの部屋もまんべんなくモノが散らかっている=メリハリがない

こちらはモノ持ち志向。ある程度、モノを減らすことを検討したほうが、この先の作業が楽になるでしょう。捨てて減らすのができればそれでOKですが、捨てるのに抵抗がある場合は、モノを「必ず使うモノ/迷う(使わないけど捨てるのは保留にしたい)モノ」に分けてください。「迷うモノ」を別に扱うことで、間接的にモノを減らせます。