「習慣化できずリバウンド」は
やる気・気合頼みの運用が原因

 やる気や気合は、日々の忙しさに押されてあっという間に薄れていくのが当たり前。「がんばってこの状態をキープするぞ!」の決意で終わる片づけは、残念ながら失敗です。この先、片づけに構っていられないくらいに疲れ切ったときにも「このくらいならできる…大丈夫」と思えるしまい方に変えましょう。

「窮屈さ」がある収納はリバウンドしやすくなります。特に、「絶対に使うモノ」のしまい方では避けるべきです。「絶対に使うモノ」をゆったり収納する代わりに、「迷うモノ」をみっちり固めてメリハリをつければ、同じ収納空間でも有効に使いこなせます。

● 目線の通らない「見えない収納」

 片づけにおいて「見えない」は悪です。「見ようとしなくても見える」ようアレンジしましょう。

例)食品の在庫管理がうまくできず、二重買いをしてしまう
 ケースが蓋つきなら蓋は外す、棚板はケースの倍の高さに設定します。一見ムダな余白が、管理のしやすさにつながります。

●手もモノも周りにぶつかる「余白のない収納」

 出し入れの動作を実際に何度か繰り返して、窮屈さが解消されたかどうか、やや厳しく検証しましょう。

例)たくさんのマグカップを使いこなしたいのに、いつも手前の2~3個をヘビロテ
 同じく棚板設定を変更。手を入れていちばん奥のマグカップも簡単に取り出せるくらいの高さにします。

 今回は、片づけを「捨てて、減らす」一点突破のギャンブルにしないために知っておいてほしいことを解説しました。片づけを阻む「5つのめんどくさい」とその解消方法については、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』でより詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。

(家族の片づけコンサルタント sea(しー))