おひとりさまの老後には、現役時代には見えにくい落とし穴がある! それも踏まえた、お金&老後対策は必須です。男性の3.5人に1人、女性は5.6人に1人が生涯未婚と、独身者は急増中ですが、税金や社会保険などの制度は結婚して子どもがいる人を中心に設計されており、知らずにいると独身者は損をする可能性も。独身者と家族持ちとでは、本来お金についても老後対策についても「気を付けるべきポイント」が違います。独身者がひとりで楽しく自由に生きていくためにやっておくといい50のことを税理士の板倉京氏が著した「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、一部を抜粋して紹介します。

【お金の専門家が教える】やめるサブスク、続けるサブスクの見分け方Photo: Adobe Stock

サブスクは支出過多になる可能性も

「サブスク(サブスクリプションサービス)」の見直しも、結構なコストダウンができる可能性があります。

 サブスクが脚光を浴び始めたのは、ここ数年。当初は「○○放題」というおトクな響きに惹かれ、「居酒屋のサブスク」「美容院のサブスク」なども登場し、ちょっとしたサブスクブームでした。

 でも、実はサブスクは、結局料金ほど使わない人の方が多くて、企業としてはおいしいビジネスになりがち。つまり個人としては、支出過多になる可能性が高いのです。

あれば便利だけれど現実的に使う時間がないのでは?

 独身者は特に、家でのひとり時間を充実させるため、本やマンガ、オーディブル、雑誌の読み放題、映画・音楽配信サービス、あるいは英会話などスキルアップ系のサブスクなどに、複数入っている方も多いのではないでしょうか?

 私もアマゾンプライムの会員で、キンドルもミュージックもアンリミテッドユーザーです。料金は合わせて年間2万5460円。私としては、キンドルもプライムビデオも使い倒しているので、これに関しては元は取れていると思います。

 でも、その反面「やられた!」と思うサブスクもたくさんありました。

 その1つが、「占い系のサブスク」月額550円。不動産関係の友人が「契約とか、物事を決める時に日取りなどを見るのに使っている」と聞いて、「おもしろそう」とその場で申し込みをしたのはいいのですが、ついに一度も使わず。契約したこともすっかり忘れて、2年ほどたって、ふと「あれ? あの占いって解約したっけ?」と不安になり、調べたところずっと料金を払い続けていたという黒歴史があります。トータル損失1万3200円です。

「おもしろそう」「いつか使うかも」と思っても、結局、全然使っていない、あるいは利用頻度も低く、1~2ヵ月全く使っていない、というようなサブスクは、シビアに現実を見て、元を取れているかを確認し、整理していくことが大事です。

*本記事は、独身者向けのお金&老後対策を書いた、板倉京著「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、抜粋・編集して構成しています。