人間関係、親子問題、アダルトチルドレン専門のカウンセラーであるPoche(ポッシュ)さんの初めての本『あなたはもう、自分のために生きていい』には、「読んで心がラクになった」「救われた気がします」「自分だけじゃなかったことに安心できた」といった読者からの感謝と喜びの感想が次々と寄せられています。ここではそんなPoche(ポッシュ)さんに、「すべては自分のせい」と責め続けてきて傷ついてしまった心を軽くして、今ある生きづらさが少しでもラクになるヒントを教えてもらいます。
(※本稿は特別な書き下ろしです)
「苦しいを隠す」を頑張っていませんか?
悩みがなさそうに見える人がいる。
実は、悩みを見せないように
相当頑張っている。
深い悩みを抱える人ほど、誰にも相談できず
ひとりで抱え込みやすい。
いつも笑顔の人もいる。
でも多くの場合は、悲しみや苦しみを笑顔で覆い隠している。
心を元気にするはずの笑顔で、自分の心がすり減ってしまう。
* * *
悩みを口に出せますか?
「悩みがなさそうだよね」と言われる人ほど、深い悩みを抱えていることがあります。
誰にも言えずにずっとひとりで抱えてきた結果、心の傷がどんどん深くなり、どうしようもなくなってカウンセリングに訪れるケースは多いです。
悩みが深いからこそ、悩みを打ち明けられる重たさを知っているからこそ、「悩みを見せられない」人がいます。
笑顔は「危うさ」のサインかもしれない
「いつも明るいよね」「いつも笑顔だよね」と言われる人ほど、辛くても苦しくても笑うようになります。
「笑顔でいるのが自分らしい」「明るい私が自分らしい」と周囲から期待されていることを知っているので、そのイメージを壊すのが怖くなってしまうのです。
誰かといると笑顔だけど、ひとりの時はびっくりするくらい「無」になるとおっしゃる方もいます。
笑顔でいることが「自分の一部」のようになっている場合、辛くて限界の時にこそ笑います。
泣きたいのに笑い、苦しいのに笑い、怒らないために笑ってごまかします。子どもの頃から笑顔で家族をなごませてきた人ほど、笑顔をやめるのが怖くなりやすいです。