ジャネット・イエレン米財務長官は、バイデン政権が債務上限突破を回避するために1兆ドル(約129兆円)のプラチナコイン(法定通貨)を鋳造しようとしても米連邦準備制度理事会(FRB)が受け入れる可能性は低いと述べ、この問題で議会を回避するために浮上しているアイデアを一蹴した。バイデン政権関係者や民主党議員の一部では、デフォルト(債務不履行)の恐れがある場合にプラチナコインの発行を認めるという、あまり知られていない法律を財務省が活用する可能性について議論している。この構想は、財務省が1兆ドルコインを鋳造してFRBに預け、ここから資金を引き出して債務返済に充てるというもの。前FRB議長でジェローム・パウエル現FRB議長と定期的に会談しているイエレン氏は、FRBがそのような計画に賛同することはできないと述べた。FRB当局者は以前、議会での財務問題の議論の決着を任されることに懸念を表明していた。
「1兆ドル硬貨」案、米財務長官が一蹴 デフォルト回避策で
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