米富裕層の間で、より高い利回りを求めて銀行預金を他の商品などへ移す動きが広がってきた。米連邦準備制度理事会(FRB)は数十年ぶりのハイペースで利上げを続けているが、銀行の当座預金口座、普通預金口座に預けても、依然わずかな金利しかつかない。こうした中、銀行大手の富裕層向けウエルスマネジメント部門の顧客はしびれを切らしたようだ。新型コロナウイルス禍を通じて積み上げてきた余剰資金を、FRBの利上げペースにより連動する商品へと移行し始めている。米連邦預金保険公社(FDIC)によると、普通預金口座の一般的な金利は現在0.33%となっている。しかし、中期債やマネー・マーケット・ファンド(MMF)、証券会社の扱う譲渡性預金(CD)に振り向ければ、金利は4~5%だ。
米富裕層の預金減少、微々たる金利を嫌気
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