ほんの数カ月前まで在宅の仕事しか就かないと心に決めていた求職者が、ここにきて壁にぶちあたっている。自宅勤務を認める求人件数が急減しているためだ。新型コロナウイルス流行時に広く浸透した在宅勤務だが、雇用主はもはや人材確保のために在宅という「アメ」をちらつかせる必要はないとの感触を強めている。リンクトインに先月投稿された求人広告のうち、在宅勤務は全体の13.2%と、昨年3月の20.6%から減った。インディードやジップリクルーターといった他の求人サイトでも、在宅勤務の求人件数は減少傾向にある。もっとも、在宅勤務の需要は高止まりが続く。リンクトイン経由で提出された応募書類の52.8%が在宅可の求人に対するもので、過半数を占めた。これは1年前をやや上回る水準だ。
急減する在宅求人件数、いよいよトレンド反転か
雇用主はもはや「アメ」をちらつかせる必要はないとの感触を強めている
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