【ワシントン】米政府は25日、ウクライナに対して米製戦車「M1エイブラムス」を31両供与すると正式に発表した。ロシア軍に対する反撃強化に向けて、ドイツをはじめとする欧州諸国も戦車供与を表明しており、各国が足並みをそろえた格好だ。  米独製の主力戦車供与を巡っては、ウクライナ支援で結束した同盟国の間で不協和音が生じていたが、今回の決定で亀裂は回避された。  ドイツのオラフ・ショルツ首相は国内の政治的な懸念から、米国が先にエイブラムス供与を約束しない限り、独製戦車をウクライナに供与することに難色を示していた。