【必読ポイント!】
◆人をやる気にさせるリーダーの話し方
◇相手のやる気を引き出す3つのポイント

 部下の自己重要感を上げるリーダーには3つの共通点がある。

 1つ目は、相手の名前を呼んでいること。挨拶にしても、ただ「お疲れさま」「ありがとう」ではなく、「○○くん、お疲れ」「○○さん、ありがとうございます」と相手の名前をプラスしている。簡単なことだが、これだけでも相手を尊重する気持ちが伝わる。

 2つ目は、「I」ではなく「We」を主語にしていること。「私たちは」と言われると、部下は「自分自身も入っている」と認識し、自己重要感が上がる。

 3つ目は、相手に話を振っていること。優秀なリーダーは、積極的な人とだけ話をするのではなく、自分から話せない人にもさりげなく話を振っている。このアクションによって、相手は「自分は蚊帳の外じゃないんだ。ちゃんと見てくれているんだ」と感じる。

◇同じミスを繰り返す部下への対応

 同じ失敗を繰り返す部下がいる――これも多くのリーダーたちの悩みだろう。この悩みを解決したいなら、次の3つのステップを試してみてほしい。

 第1ステップは「理解した内容を話させる」。「いま伝えたことに対して、どう理解した?私に言ってみて」と言って説明させてみると、相手の理解度がわかる。もし理解できていないようなら、その部分を丁寧に説明し直せばいい。

 第2ステップは「発表する場所を作る」。自分の言葉で伝えなければならないとなると、物事への真剣度合いが変わるものだ。オンライン会議、会社のミーティング、コミュニティの発表会などで発言させ、部下の成長速度を上げよう。

 第3ステップは「教える立場を与え、アウトプットさせ続ける」。インプットした知識をアウトプットする機会があると、理解度は急激に深まる。

◇部下に注意するときの話し方

 多くのリーダーにとって一番嫌な瞬間は、部下に注意しなければならないときだろう。そんなときに部下の緊張感をやわらげつつ、リーダー自身の心を軽くするコツは「話し終わった後の、部下の状態を先に伝えること」だ。「○○さん、ちょっといいですか?」と呼びだした後、「あらたまって呼んで申し訳ない。今日は君に伝えたいことがあって時間を作ってもらった。この話が終わった後、おそらく君はもっと成長して、明るい気持ちで部屋を出ると思う。それが僕の願いなんだけど、話してもいいかな?」と切り出す。