「JOB WANTED」と書かれたダンボールを持つ男女写真はイメージです Photo:PIXTA

Zoom、Amazon、Google、Meta、Microsoft…米IT大手で大量解雇が続いています。米国では1月の人員削減数が10万人を超えました。「海外の、しかもエンジニアの話でしょ?」と思った方、リストラの危機に直面しているのは私たちかもしれません。実は、今回の大量解雇は「日本人の大リストラ」に繋がりかねないのです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)

「西海岸戦線異状なし」
シリコンバレーのIT大手「大量解雇」の怖さ

 アメリカのIT大手による大量解雇の動きが広がっています。この原稿を書いているタイミングでは、みなさんがよくビデオ会議に使っているzoomを提供するZoomビデオコミュニケーションズが全従業員の15%にあたる約1300人を削減するというニュースが入ってきました。

 アメリカの多くのIT企業では、リストラの対象となったエンジニアは解雇通告とともに即座に会社のシステムにアクセスできなくなり、ショックを受けながらその日のうちに荷物をまとめて会社を去ることになります。

 個々人にとっては大変な状況でも、シリコンバレーは昨日までと同じように成長と活況を示しています。見出しのタイトルは、Netflixが製作して今年のアカデミー賞にノミネートされた映画『西部戦線異状なし』のオマージュです。

 その意味するところは「全体としては異状なしと記録される状況でも、その実情は異状な話に満ちている」という話になります。映画のネタバレは避けながら、シリコンバレーのリストラについてどこが私たちにとっての“異状な”話になるのかをお話ししたいと思います。