高血圧治療薬の処方患者数で、トップ10にARBが5剤ランクインした。では1位は?特集『選ばれるクスリ』(全36回)の#28では、高血圧治療薬の処方患者数ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
高血圧薬の処方患者数ランキング
トップ10にARBが5剤
高血圧は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれる。痛みなどの自覚症状がないため血圧の高い状態を放っておくと、血管が硬く狭くなる動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気を引き起こすからだ。
食事や運動などの生活習慣を見直すことで高血圧の予防や改善を期待できるが、血圧値が高くなってくると生活習慣の改善だけでは間に合わなくなり、薬物治療が必要になる。
では、病院や診療所ではどんな薬が選ばれているのか。高血圧治療薬の処方患者数ランキングを作成したところ、トップ10にARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)というタイプの薬が5剤ランクインした。