選ばれるクスリ#29Photo:©Eggy Sayoga/gettyimages

脂質異常症治療薬の処方患者数ランキングで上位をスタチンが占めた。中でもトップ3には、ある共通点がある。特集『選ばれるクスリ』(全36回)の#29では、処方患者数ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

脂質異常症薬の処方患者数ランキング
上位に“鉄板”のスタチン

 肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧。この四つの生活習慣病は併発しやすく、心筋梗塞や脳卒中などの命に関わる病気を引き起こす。中高年にとっては「死の四重奏」である。このうち脂質異常症は血液中のコレステロールや中性脂肪といった脂質が多過ぎたり、少な過ぎたりする状態である。

 では、脂質異常症の治療において、病院や診療所ではどんな薬が選ばれているのか。

 脂質異常症治療薬の処方患者数ランキングを作成したところ、ランキングの上位をスタチンが占めた。スタチンは“鉄板”の薬。中でもトップ3には共通点があった。