「自分かも?」と思った人へ、生き方のヒント

書影『発達障害の人が見ている世界』『発達障害の人が見ている世界』岩瀬利郎著(アスコム刊)

 何でも正直に発言すると、時に人を傷つけてしまうことがあります。でも、人の顔色を気にせず、思った通りの発言がいつでもできるというのは、周囲に流されずにはっきり意見を言えるというあなたの長所でもあります。

 うまくコントロールできれば、仕事でも人生でも、それはあなたの強みに変わります。

 そこで、一つアドバイス。

 何か発言しようと思ったら、ひと呼吸置いて相手の気持ちを想像してみましょう。そのワンクッションを置くことで、「これは言わない方がいいな」「この言い方は傷つけてしまうかも」とわかるようになることもあります。

 それさえできるなら、いつも正直でいることは、決して悪いことではありません。

 むしろ、裏表のない人として、人から信頼される大きな魅力になってくれることだってあるのです。

岩瀬利郎(いわせ・としお)/精神科医、博士(医学)、東京国際大学医療健康学部准教授

岩瀬利郎(いわせ・としお)
精神科医、博士(医学)。東京国際大学医療健康学部准教授/日本医療科学大学兼任教授。埼玉石心会病院精神科部長、武蔵の森病院院長、東京国際大学人間社会学部専任教授、同大学教育研究推進機構専任教授を経て現職。精神科専門医、睡眠専門医、臨床心理士・公認心理師。著書に『心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版』、『心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 第2版』(ともに共著、翔泳社)など。メディア出演に、テレビ東京系「主治医が見つかる診療所~寝起きの悪い人と寝起きのいい人の体は何が違うの~」、 NHK BS プレミアム「偉人たちの健康診断~徳川家康 老眼知らずの秘密~」など。