思い出収納の「密度」を使いこなす(2)
「成長中の思い出」は「ゆったり」に

「成長中の思い出」は、増えていく前提のグループ。「しまうのがめんどくさいからいったんココに置いておこう」となるのを防ぐために、アクセスしやすい場所に、簡単に追加できるようにするのが鉄則です。

成長中の思い出
・今年のレジャーの記録(チケット半券やパンフレット)
・ここ最近の手帳や手書きのメモ帳
・現在の推し活コレクション
・今年度の子どもの作品
・スナップ写真

 これらは、納戸の入り口付近/押し入れの上段など、ほどほどにアクセスしやすい場所に、ジッパー付き保存袋・大きめの紙袋・ふたが開いた状態の段ボールなどを使って「放り込むだけ」にしておきます。受け止めるケースは大きめにし、文字通り「放り込むだけ」にしておくのがポイントです。

 捨てる判断をするのが苦手な人は、いったんここに思い出を集め、1年に1度、本当に残すべきか判断する機会をつくりましょう。こうすることで、取捨選択の決断がしやすくなります。

 今回は、思い出の品との向き合い方を解説しました。思い出の品は、鮮度が落ちるほど手をかけるのがおっくうになります。たまったモノをまとめてやっつけるような片づけをやめられると、片づけの手間もかかりませんし、何より「今の暮らしのために使えるスペース」がきちんとキープできます。

「しまうめんどくささ」を解消させるための仕組みづくりは、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』という本に書きましたので、詳しく知りたい方はぜひ読んでみてくださいね。

(家族の片づけコンサルタント sea(しー))