2位は高級老舗ホテルの運営会社
3位の倉庫精練は22年12月に上場廃止
2位は、大阪府大阪市に本社を置くロイヤルホテルで、平均年収は332.3万円(従業員数1096人、平均年齢41.3歳)。20年4月期~21年3月期を対象に作成した同様の趣旨のランキング(『年収が低い会社ランキング【平均年齢40代前半・500社完全版】』)では325.6万円だったので、年収は6.7万円増えている。ただ、コロナ禍になる前の20年3月期の平均年収は388.0万円だったので、その年と比べると、いまだ55.7万円も低い状況だ。
高級ホテルチェーンとして知られる「リーガロイヤルホテル」を運営する同社だが、コロナ禍の影響により、21年3月期は営業赤字が約98億円、最終赤字が約93億円と苦戦している。
3位は、石川県金沢市に本社がある倉庫精練で、平均年収は339.4万円(従業員数107人、平均年齢40.7歳)。業種は繊維製品だ。同社は22年9月に大手織物メーカーの丸井織物によるTOB(株式公開買い付け)が成立し、22年12月に上場廃止となったが、今回のランキング対象時期は21年4月期~22年3月期のため、対象企業に該当する。
4位は福岡県福岡市に本社があるワールドホールディングスで、平均年収は342.2万円(従業員数104人、平均年齢41.5歳)だった。同社は製造系の業務請負や人材派遣、コンサルティングなどのファクトリー事業のほか、不動産業務などを行っている。
5位は、東京都板橋区に本社を置くタカキューで、平均年収は345.2万円(従業員数548人、平均年齢41.9歳)だった。紳士服や婦人服などを扱う企業で、全国に166店舗を展開する(22年2月時点)。「TAKA-Q」というロゴを見たことがある人も多いだろう。
同社の経営状況は非常に厳しく、コロナ禍やコスト増の影響から、19年2月期~22年2月期の4期連続で赤字が続いていている。23年2月には希望退職者を募集するなどし、業績低迷に歯止めをかけたいとしている。
(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)