「Jアラート」の警報が
浮き彫りにした朝鮮半島情勢
北朝鮮が発射した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が北海道周辺に落下すると警告を発した4月13日のJアラートには正直、戦慄が走った。
アラートは後に撤回されたが、従来の高角度のロフテッド軌道でなく、違った打ち上げのやり方が組み合わされたことで軌道が急に変わり、落下地域の予測が難しかったようだ。
北朝鮮が、実際は何を狙ったのか、どういう思惑があるのかは不明だが、今回の事態はいずれにせよ日本の領域が北朝鮮ミサイルの脅威にさらされていることを如実に物語る。
まかり間違えば戦争の引き金となるような重大な事件だったが、昨年から、異常な頻度で行われている北朝鮮のミサイル発射実験の背景には何があるのか。
朝鮮半島情勢がどう動いているかを正確に把握する鍵は、国際政治構造の変化だ。