ダイヤモンド・オンラインのスクープで明らかになったアイ・アールジャパン(IRジャパン)の「マッチポンプ」疑惑を巡り、第三者委員会の調査報告書が公表された。そこには、当時の副社長が投資ファンドに企業買収を提案したマッチポンプだけでなく、会社側から株主側への寝返りや株主情報の不適切管理など、IRジャパンの驚きの正体が詳らかに記され、関係者に衝撃が走った。特集『マッチポンプ IRジャパンの正体』は、4月24日(月)から5月5日(金)までの全6回にわたり、IRジャパンと膨張する企業防衛ビジネスの闇を明らかにする。
#1 4月24日(月)配信
【スクープ】IRジャパンHD寺下社長が個人で億単位の賠償金支払い検討、読売新聞を激怒させた「マッチポンプ」の末路
IRジャパンの「マッチポンプ」疑惑を巡り、持ち株会社のIRジャパンホールディングス社長で実質オーナーの寺下史郎氏が“被害者”の東京機械製作所に対し、個人で億単位の賠償金支払いを検討していることが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。メディア界の“巨人”読売新聞を激怒させた「落とし前」が、水面下で模索されている。
#2 4月26日(水)配信
IRジャパンの謀略発覚!敵側への寝返り&株主情報を人質に「契約金2000万円に値上げ」の非道
3月に公表された第三者委員会の調査報告書は、マッチポンプだけでなく、企業の守護神を自任するIRジャパンの数々の裏切り行為を明らかにした。東証プライム上場の天馬では、会社側から株主側に寝返り、会社から預かった株主情報を不適切に管理していた。顧客企業に対して株主側に付く「寝返り」を示唆し、契約金を2000万円に上げる謀略も明らかになった。
#3 4月28日(金)
「ネオ総会屋」化する企業防衛助言ビジネス、アクティビスト襲来で企業と株主の情報戦が激化
近年、激化するアクティビストファンドと上場企業経営陣の紛争で、需要が高まっているのがIRジャパンを含む「企業防衛」アドバイザリービジネスだ。情報戦が過熱する中、防衛アドバイザーは敵方スキャンダルのリークや従業員声明の捏造、匿名の手紙による脅迫など、かつての総会屋をほうふつとさせる危ない戦術に手を染め始めている。
#4 5月1日(月)配信
【独占手記】読売新聞・山口社長がIRジャパンに「けじめ」要求!大手法律事務所も断罪した衝撃の全文公開
IRジャパンの「マッチポンプ」疑惑に激怒したのが、“被害者”東京機械製作所の大株主、読売新聞だ。その真意を問うべくダイヤモンド編集部が読売新聞グループ本社に質問状を送付したところ、代表取締役社長の山口寿一氏が直筆の「所見」を寄せた。山口氏はIRジャパンに「相応のけじめ」を求め、さらには同社を信用補完した大手法律事務所や金融当局の問題に言及。ダイヤモンド編集部は山口氏の主張に同意し、その全文を掲載する。
#5 5月3日(水)配信
企業防衛ビジネス業界激変!IRジャパンの「凋落」でEYや外資系も続々参入、どうなる1強体制
アクティビズムの隆盛で株主対応コンサルティングなど企業防衛ビジネスの引き合いは強い。ここへきてIRジャパンが「マッチポンプ」疑惑で凋落し、ビジネスの受け皿となるべくさまざまなプレーヤーが新規参入している。現状ではIRジャパンが圧倒的な業界最大手だが、その“1強体制”を揺るがす新参者は現れるのか。最前線に迫る。
#6 5月5日(金)配信
IRジャパンの“闇”にメスを入れた第三者委員会委員長が激白!寺下社長「絶対的権力者」の実態
IRジャパンの「マッチポンプ」疑惑を調査した第三者委員会の山口利昭弁護士がダイヤモンド編集部の取材に応じた。3カ月間に及んだ調査の舞台裏を明かし、報告書で「絶対的権力者」と断じた寺下史郎社長や再発防止策への「注文」について語った。
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