東大生はコンサルティング系企業
京大生は関西本社・メーカーに関心

 東大生と京大生共に1位にランクインしたのはアクセンチュア、2位は野村総合研究所という結果となった。

 二つのランキングを比較分析すると、東大生のランキングでは野村総研のほか、PwCコンサルティング、デロイト トーマツ コンサルティングといったコンサルティング・シンクタンク業界の企業がランキング上位を占めており、東大生の根強いコンサル系企業への関心の高さがうかがえる。

 京大生のランキングでは、関西電力など関西に本社を置く企業や大手メーカーがランクインする結果となった。

 注目度が高い企業の共通点としては、「20代成長環境」への社員からの評価が高いことが挙げられる。(上位5社中4社は「20代成長環境」の社員評価スコアが4.5超)。実際に企業の採用サイトをのぞくと、「早期から裁量権が与えられる」「20代のうちにリーダー職になる人が多い」といった発信が多く見受けられる。

 背景として、「転職前提の就職活動」という若い世代のキャリア観、ジョブ型雇用の推進などによるキャリア初期におけるスキルセットへのニーズの高さが考えられる。また、最近では「ゆるい職場」、「クワイエット・クィッティング(静かな退職)」という言葉を見かける機会が増えており、今後ますます若手の裁量権の大きさに関する注目度は増していくことだろう。

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