
このストーリーを「原点」「取り組んできたこと」、そして「夢」という基本の3要素に分解してみます。
○原点
次のステージに進みたいが、今の延長線上では難しいと感じていた。そして、子どもと過ごす時間も増やしたい。そこで、起業を決意する。
○取り組んできたこと
1時間単位で専門家に相談できるコンサルティング・サービスを立ち上げる。
○夢
多様な働き方を生むためには企業に所属するだけでなく、個人として働ける場が重要。そのためのさらなる環境づくりを目指したい。
このストーリーの原点にある悩みには、今の仕事に閉塞感を感じている、あるいは子育てとの両立に悩んでいる人であれば、大いに共感するものです。
このストーリーが秀逸なのは、社会変革型ストーリーの要素も含まれているということ。「原点」に共感があり、「夢」は「個人として働ける場をつくりたい」という「世の中を変える」ものになっています。
「共感+社会変革」型のストーリーは、ベンチャー起業家やチームリーダーにとって、最も力強いストーリーとなるパターンです。この3パターンに当てはまるように自分のストーリーを書いてみると、人を巻き込むストーリーが格段につくりやすくなります。