石油・ガス会社は近年でほとんど例のないほど大量の現金を蓄えている。ウォール街にはその使い道についていくつかのアイデアがあるが、新規の掘削は選択肢の上位には見当たらない。  多くの企業はコスト削減を行い、米投資会社バークシャー・ハザウェイのウォーレン・バフェット氏のような石油株投資家に現金をばらまいている。同氏のような投資家は石油への渇望が世界的に今後数十年とは言わないまでも、何年も続くと信じている。昨年はロシアのウクライナ侵攻で商品価格が高騰したのを受け、エネルギー株は株主還元が期待できることから、市場が暗転している中でも数少ない明るい投資先となった。