米マイクロソフトは、米新興企業へリオン・エナジーから約5年以内に核融合による電力の購入を開始することで合意した。核融合発電の商業契約としては世界初とみられる。へリオンはチャットGPTを開発した米オープンAIの創業者サム・アルトマン氏が出資している。2028年までに核融合発電を開始し、その1年後にはマイクロソフトに少なくとも50メガワットを供給する契約を結んだ。達成できなければ違約金を支払う。核融合発電は世界でまだ成功例がない。マイクロソフトのブラッド・スミス社長は「エンジニアリングの進歩は加速していると楽観していなければ、この契約は結ばない」と述べた。核融合は太陽などの星の内部で起きており、もし地球上で核融合を起こすことができれば、炭素ゼロの電力をほぼ無限に供給できる可能性がある。国際原子力機関(IAEA)は、核融合発電が実現するのは今世紀後半になるとみている。
マイクロソフト、核融合の電力購入で合意
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