1位は前年に続き警視庁
公務員試験に強い理由とは?

 1位となったのは前年に続いて警視庁で、就職数は58人と多い。2位と3位については、前年3位のアウトソーシングテクノロジーと、2位の東京都教育委員会の順位が入れ替わった。

 印象としてはやはり公務員が多く、8以下にも千葉県庁、千葉県教育委員会、埼玉県教育委員会と首都圏の官公庁が続く。

 一方民間企業では、アウトソーシングテクノロジーに加え、日研トータルソーシング、メイテック、マーキュリーなど技術系の人材サービス企業への就職が多い。大成建設、積水ハウス、大和ハウス工業などの建設、サンドラック、ノジマなどの小売りにも強い。

 東日本旅客鉄道(JR東日本)には、ここ数年、安定的に一定数の卒業生を送りこんでいる。

 官公庁への就職が目立つのは、GMARCHなど関東の有名私大にも見られる傾向だが、とりわけ日大のようなマンモス校は公務員試験の強さに定評がある。

 大学が専門講座などを通じて公務員志望の学生をサポートしており、就活におけるOB・OGとの繋がりも強いようだ。直近では、コロナ禍で民間企業の先行きに不透明さが増したことが、公務員人気に拍車をかけているのだろう。

 民間企業ばかりでなく官公庁にも多くの人脈を持つ日大は、就職先も「広域」といえる。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
2022年春の大学別の主な就職先。就職先(企業・団体)の名称は、原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。また、大学通信の調査方法によって表記しており、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大学院修了者を含む。(調査/大学通信)