仕事や家事をこなしつつ、子どもの勉強を見て…、そんな忙しい毎日を過ごしている時には子どもが素直に動いてくれたらどんなに助かるか…。しかし子どもは親の思うようには動いてくれません。そこで今回は教育家であり「見守る子育て研究所」所長の小川大介さんの著書『子どもの頭のよさを引き出す 親の言い換え辞典』(青春出版社刊)から子どもへの声かけのコツについて抜粋して紹介します。
ついつい言い過ぎてしまうのは、子どもを思っているからこそ
子どもがまだ小さかったころは、やれ笑った、やれ寝返りができたと小さな成長を喜んでいられたのに、できることが増えていくにつれて「これくらいのことはできて当たり前」と思ってしまう。特に小学生になって学校の勉強が始まると、「学校の宿題はやるのが当たり前」「家庭学習は毎日やるのが当たり前」と考える親御さんは少なくありません。
「当たり前」と思うからこそ、できていないことにモヤモヤしたり、カッとなってしまったりする。そして「またやってないの!?」「本当に根気がないんだから……」などの、本当は言いたくない言葉を子どもに投げつけ、あとで「あんなこと言わなきゃよかった」と落ち込んでしまう。そんな日々に疲れを感じている親御さんはものすごく多いですね。
でもそれが、親として当たり前の姿なのだと思います。