「いよいよウチの子も中学受験生!」と保護者が意気込む一方で、子どものエンジンがかからず、歩調が合わない親子も少なくないだろう。中学受験の過去問などを出版する「声の教育社」で営業部係長を務める吉村邦弘さんと石井亘さんの2人が、YouTubeの「声教チャンネル」で6年生前半の流れを解説。「こんなはずじゃなかった…!」とならないように、受験生と保護者の意識のギャップを埋めるための心構えを語った。
最後までエンジンがかからないことも…
吉村さん・石井さんとも、声の教育社に入社する前は中学受験の専門塾で20年ほどの指導実績があり、教室長を務めるなど現場経験も豊富だ。
吉村さんは冒頭、「塾の思惑や方針、戦略にとらわれず、ちゃんとホンネをお伝えしたい」と宣言した。
最終学年で入試が迫るなか、保護者の側はついつい子どもに「受験生としての自覚」を求めてしまいがちだ。
吉村さんは「大人の意識と子どもの意識にギャップがある」と指摘。石井さんも「歩幅が違う。『受験生らしさは』そんなにパッと身につくものでもない」と話す。
入試直前、それどころか入試期間に入ってからようやくエンジンがかかり出す子もいる。なかには最後の最後までエンジンがかからなかった、というケースもあるという。