日本再浮上&AIで激変! 5年後のシン・業界地図#12Photo:PIXTA

直近5年間ではレーザーテックがテンバガー(10倍株)を達成。第一三共や総合商社各社の株価も大きく上昇した。では、次の5年間は?中長期保有で大きな利益を狙うのであれば、変化率が重要になる。特集『日本再浮上&AIで激変! 5年後のシン・業界地図』(全16回)の#12では、アナリストの業績予想に複数のスクリーニング条件も追加して、「今後5年間で利益が大きく伸びる大化け候補」を選抜した。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

中長期保有で大きな利益を狙いたい
将来のテンバガー候補

 レーザーテック14.1倍、ベイカレント・コンサルティング13.9倍――。これは直近5年間の株価の上昇率だ。

 もちろん、このようなテンバガー(10倍株)を発掘するのは簡単ではないが、ヒントになるのが今後の利益推移だ。なぜならば、株価は中長期では企業の業績に連動するからだ。

 特に中長期保有で大きな利益を狙うのであれば、足元だけでなく数年先の業績が重要になる。実際に、レーザーテック、ベイカレント・コンサルティングの2社とも、5期前比では利益も7倍以上に増加している。

 そこで、今回は5期先のコンセンサス予想(アナリストの業績予想の平均値)がある約600社を対象に2種類のランキングを作成。まず#12では「5期先までの高成長が期待できる株80」を紹介する。

 ランキングはコンセンサス予想を活用して、今期の当期利益に対して、5期先の当期利益の伸び率が高い順に並べた。今期の当期利益と5期先の当期利益、今期予想PER(株価収益率)も参考数値として付けた。

 PERについては、今期予想PERが割高に見えても、5期先の利益で計算すると割安なケースもある。将来予測は確実でないという前提はあるが、プロの見方は参考になるはずだ。

 次ページでは、「大化け候補」80銘柄を一気に発表。短期的な株価変動に一喜一憂せずに、長期保有することで大きな利益を狙うのは個人投資家の特権である。有名企業もたくさん登場するので、ぜひチェックしてほしい。