ホテルの新・覇者#3Photo by Masami Usui

JR東海、JR東日本に続き、JR西日本、JR九州、JR北海道も“勝負どころ”のホテルで外資系のマリオット・インターナショナルと手を組んだ。JR独自のブランドを冠するホテルですら、実は提携を結んでいる。特集『ホテルの新・覇者』(全18回)の#3では、JRグループと外資系ホテルチェーンの関係に迫る。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

JR5社の“勝負ホテル”
そろいもそろってマリオット

 JRグループにおいて、世界最大のホテルチェーンである米マリオット・インターナショナルとの提携ラッシュが巻き起こっている。

 東海旅客鉄道(JR東海)は名古屋駅前に「名古屋マリオットアソシアホテル」を2000年に開業した。その後20年、他のJRがマリオットと手を組むことはなかった。

 20年になると、東日本旅客鉄道(JR東日本)グループが東京・竹芝の複合施設で高級ホテル「メズム東京」を開業。独自ブランドのホテルにもかかわらず、マリオットとあるかたちで手を組んだ。西日本旅客鉄道(JR西日本)グループも24年に独自ブランドで開業する高級ホテルでマリオットと手を組む。

 九州旅客鉄道(JR九州)、北海道旅客鉄道(JR北海道)はマリオットブランドのホテルを開業する予定だ。

 いずれのホテルも“勝負どころ”とされる重要なプロジェクト。ここでなぜ、そろいもそろってマリオットなのか。