外資系ブランドの高級ホテルは大都市や超人気観光地で展開されてきたが、インバウンド需要が冷え込む今は好立地でも経営は厳しい。そんなホテル不況のさなか、九州のある地方都市で外資系高級ホテルが3軒も開業する仰天の計画が進んでいる。特集『五輪後の不動産・マンション』(全12回)の#5では、東京・大阪・名古屋・九州における再開発計画の最新事情に迫る。(ダイヤモンド編集部 松野友美)
ホテル不況で相次ぐ計画見直し
住宅に用途変更するケースも
新型コロナウイルスの感染拡大の影響によるホテル不況のさなか、ホテル建設計画の中断やスケジュール見直しが相次いでいる。
ホテル開発用に仕入れた土地の用途が変更されるケースも出てきている。集合住宅などを手掛ける建築設計事務所の日建ハウジングシステムの渋谷篤取締役によると「かつて住宅建設を検討されていた用地がホテル開発に変わり、それが今再び住宅に計画が戻ったりしている」という。
そんな中でありながら九州のある地方都市では、一つの駅を囲むようになんと3軒ものホテルの開発計画が進んでいる。しかも開業するのはマリオットやヒルトンなどの外資系高級ホテルだ。
この地方都市での開発計画と共に、東京・大阪・名古屋・福岡の各大都市における再開発計画の最新事情を明らかにしよう。