大学 地殻変動#2Photo:PIXTA

旧帝大は推薦型入試においても全国各エリアで序列のトップに君臨しているが、狙いやすさの点で、一般選抜入試とは異なる。旧帝大の中に、大学入学共通テスト(共通テスト)なしの選抜を行っているところだってある。特集『大学 地殻変動』(全21回)の#2では、全国の大学(首都圏を除く)が実施する推薦型「総合型選抜入試」の特色と難度をつまびらかにした。(ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史、ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

「共通テストなし」の
旧帝大はどこ?

 多くの受験生が一度は憧れる超名門大学群といえば、「旧帝大」(東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、東北大学、九州大学、北海道大学)だ。各エリアで大学序列の頂点に立つ。

 旧帝大に入学するためには、共通テストの他に2次試験で各大学の個別試験が課せられる。これらは科目数が多い上、合格難度も高く、苦手科目が1科目でもあれば合格はおぼつかない

 総合型選抜入試においても、旧帝大が全国各エリアで序列のトップに君臨しているという構図は変わらない。ただし、狙いやすさの点では、一般選抜入試と異なる。

 総合型選抜では入試の特色によって「達成度評価型」「将来性評価型」「中間型」の3タイプに分類される。達成度評価型は、高校生活で積み重ねた資格・経験・教科学習などでの達成度を重視した評価で、一般選抜と相性が良い。

 対して、将来性評価型は、ライブで発揮する議論・プレゼンテーション・表現力などで人間力、潜在能力といった将来性を重視し、一般選抜と相性が悪い受験生も狙いやすいのだ。旧帝大の中に将来性評価型で、大学入学共通テスト(共通テスト)なしの選抜を行っているところがある。

 将来性評価型の旧帝大とはどこなのか。また、総合型選抜で注目度の高い全国19大学(首都圏を除く)の試験は、どのような序列になるのか。次ページでは、全国19大学(首都圏を除く)の総合型選抜(学校推薦型選抜を一部含む)について、ルートマップマガジン社が作成したタイプ別序列を公開する。