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明和、刈谷など、愛知県内でも比較的知名度の高い公立高校4校が「中高一貫化」に踏み切る。これにより、県内の中学受験生は選択肢が増えることになり、序列の激変が取り沙汰されている。特集『名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ』（全11回）の最終回では、名門公立高校の「中高一貫化」の全貌を明らかにするとともに、中学入試の“序列激変”模様に迫る。（ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎）
名門公立高校4校が中高一貫化
気になる入試の倍率は？
2025年から、愛知県の中学入試の勢力図が大きく塗り替わる可能性が出てきた。明和をはじめとする有名公立高校4校に中学校が併設され、中高一貫校となるのだ。
対象となるのは現在の小学5年生からで、学校によっては県内全域からの通学が可能だ。
愛知県では、他の都道府県と同様、公立中学の教員のなり手不足の影響から、教員の質の低下を懸念する声が上がっていた。今回のような公立校による中高一貫体制構築は、「公立中に子どもを通わせたくない親が増えつつある事態を危惧し、公立のブランド力の維持を図っているのでは」（中部地区予備校関係者）との見方も出ている。
次ページでは、中高一貫化が決まった4校について、推定倍率や難関大合格実績を詳しく見ていくとともに、想定される中学入試の“序列激変”模様を追う。
名門私立の東海や滝は、プレゼンスを堅持することができるのだろうか。
