名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ#5Photo:PIXTA

中部地区における最高学府・名古屋大学。例年、トヨタ自動車をはじめ、地元企業への就職希望者が殺到している。だが近年では就職戦線に異変が生じており、トヨタへの入社を回避する学生も出てきているという。特集『名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ』(全11回)の#5では、名大生就職事情の最新動向を追った。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

中部地区最高学府の就職戦線に異変
名大生の人気就職先企業とは

 中部地区の大学でトップに君臨する名古屋大学(名大)は「就職偏差値」も高く、地元企業を中心に名だたる有名企業に卒業生を送り込んでいる。

 ところが近年、文系を中心に名大生の就職戦線に異状が生じているという。地元最有力企業であるトヨタ自動車への就職に二の足を踏む学生が少なくないというのだ。

 トヨタを回避した新卒学生はどのような企業へ流れているのだろうか。

 次ページでは、名大生の就職先実績のデータを提示しながら、中部地区の就職戦線に起きた「異変」を明らかにする。