愛知・岐阜・三重県の高校は、地元の名古屋大学のみならず、東大や京大など関東・関西の名門大学の合格実績で知られるところも多い。特集『名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ』(全11回)の#10では、東海3県の難関大合格者の多い高校をランキング形式で紹介する。中部地区における「隠れた名門校」が浮き彫りになった。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)
中部地区「難関大合格者数」ランキング
“隠れ名門校”が明らかに
中部地区には、東京大学や京都大学、名古屋大学など、有名大学に多くの生徒を合格させている名門高校が数多く存在する。
私立の東海や公立の旭丘をはじめ数多の高校が乱立し、群雄割拠の様相を呈しているが、現在の序列はどうなっているのだろうか。
ダイヤモンド編集部では、大学通信のデータを基に、東海3県の「難関大合格者数ランキング」を作成した。
本特集の#9『中部地区で「東大合格“率”」が高い高校ランキング!OB人脈豊かな東海に並ぶ意外な高校は?』でも触れている通り、高校によって生徒数には差があり、難関大合格者数が多い高校が序列上位とは限らない。しかし、国公立や私立の難関大への合格実績は、高校のレベルを測る重要な指標の一つとなる。
中部地区の高校生の進学先を考慮し、ランキングの対象は、東大、京大、名大の他、名古屋工業大学、名古屋市立大学、岐阜大学、三重大学の国公立大、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学の関東の名門私立大、および関西名門私立大グループの「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)とした。
参考情報として、愛知の名門私立大グループである「南愛名中」(南山大学、愛知大学、名城大学、中京大学)の合格実績も掲載した。
それでは、次ページでランキングの詳細を見ていこう。私立の名門校が乱立する中部地区において、高校序列の激変をもたらす「台風の目」となりそうな公立校の存在が浮き彫りになった。