名古屋を代表するサッカーチームである名古屋グランパスは、就任2年目の長谷川健太監督の下で飛躍を遂げており、Jリーグでの優勝が狙える位置に付けている。特集『名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ』(全11回)の#2では、長谷川監督に“勝てる”チームづくりの極意を語ってもらった。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)
今シーズン優勝も射程圏内
名将・長谷川監督が明かすビジョンとは
──監督就任2年目のシーズンも半分ほど過ぎました(インタビューは今年7月25日に実施。その時点のJ1順位は3位)。ここまでの手応えや課題を教えてください。
課題は、まだまだ点数が取れていないことです。特に、終盤に点を取って勝ち切るという試合をもっと増やしていかないといけません。選手交代については自分自身の責任でもありますし、選手層をもっと厚くしないといけないと思っています。
一方で手応えも感じています。1年たって、得点を取れるチームになってきました。守備は前監督時代から名古屋の長所だったので、これまで以上に失点を抑えつつ、課題である得点力を上げていけば、優勝できると思っています。
──成長著しい若手に加え、外から来た実績のある選手をミックスしてチームづくりをしているように見えますが、どのようなチームを目指していますか。
20代前半の選手が出てくると、チームが活性化していきますので、もっと若い選手に出てきてほしいと思います。
クラブが獲得した選手を自分の目で見て、使うかどうかを判断しています。
──選手起用はどのように判断しているのでしょうか。
次ページでは、長谷川監督に選手起用や育成方法、コーチやスタッフとのコミュニケーションについて語ってもらった。長年の経験に裏打ちされた「チームビルディング」の手法は、ビジネスパーソンにとっても示唆に富むものだ。インタビューの最後の言葉からは、重責を担う長谷川監督の覚悟が感じられる。ぜひ最後まで読んでみてほしい。