愛知は“超名門”東海が独走
東大ゼロの向陽が3位にランクイン

 下表の通り、愛知県では名門私立の東海が独走状態にある。

 東大に38人、京大に25人も合格しているのに加え、早慶で合計170人近くの合格者を出している。まさに名門中の名門といえよう。

 2位は公立の岡崎だ。東大合格者数では東海にやや劣るが、表に記載の国公立大の合計で東海をやや上回っている。地元私立大の南山や名城にそれぞれ100人以上の合格者を出していることも大きな特徴だ。

 3位の向陽は、東大合格者こそ出ていないものの、名大、名工大、名市大といった地元国公立大に合計140人以上が合格している。私立大の合格者数でも際立っており、関関同立316人は今回のランキング全体でトップの実績だ。

 4位の旭丘は、岡崎と並ぶ愛知の公立トップ校だ。東大25人、京大39人の他、早慶や東京理科大にそれぞれ50人前後の合格者を出している。

 5位の明和は、東大は1桁の7人だが、京大と名大で計100人もの合格者を出しているのに加え、名工大20人、名市大30人となっており、国公立大への強さが目立っている。

 明和は、8位の刈谷、15位の半田などの公立高校とともに、2025年から併設中学校が導入され、中高一貫校となる予定だ。付属中学開校後は、高校序列に激変をもたらす「台風の目」となるかもしれない。

 愛知県の下位の状況も見ておこう。東大合格“率”ではトップの東海に肉薄する海陽は、1学年の人数が他校より少ないため、合格者数ランキングでは37位に甘んじている。しかし、東大8人、早稲田大20人という合格実績は、7位の滝に並ぶ数字だ。慶應大などその他の難関大にも多くの生徒が合格しており、個々の実績では上位校に引けを取らない。愛知県のランキング上位校のほとんどで卒業生数が300人を超える中、100人を切っている海陽がこの順位に付けているのは、むしろ大健闘といえそうだ。

 岐阜県では、県立岐阜高が2位以下に大差をつけた。東大に13人、京大に17人が合格している他、地元の岐阜大に42人、名大にはそれを上回る51人が合格している。

 三重県では、四日市が独走している。東大、京大にそれぞれ10人以上が合格しているのは、三重県では四日市だけだ。地元三重大の合格者数では2位の津が突出しており、四日市をも凌駕しているが、それ以外の難関国公立大や関東・関西の名門私立大の実績で、四日市が津を大きく上回った。

 東海3県のランキング上位の顔触れを見ると、私立は全体の2割しかなく、公立の存在感が圧倒的だ。名門私立校がひしめく関東や関西では、公立にこれほどのプレゼンスはない。

 なお、中部地区の大学序列の最新動向については、本特集の#3『名古屋大は中部トップ校の地位を堅持できるか?25年の新課程入試導入で「大学の序列」激変』で詳しく述べている。そちらも参照してほしい。

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