インドでの電動バイク・三輪車で名をはせたTerra Motors(テラモーターズ)が2022年、国内EV充電インフラ事業に参入した。24年にTerra Charge(テラチャージ)へ社名変更を予定するほど、EV充電インフラ事業に注力する。創業者である徳重徹会長は7月下旬のダイヤモンド編集部のインタビューに、「このビジネスはPayPay(決済)戦争以上。来年に勝負がつきますよ」と語った。特集『EV充電ゴールドラッシュ』(全8回)の#7では、その発言の真意に迫る。(聞き手/ダイヤモンド編集部 土本匡孝)
2022年にEVインフラに参入
25年までに1.5万基設置へ
――貴社は2022年にEV充電インフラ設置事業へ新規参入しました。メインは普通充電器ですが、急速充電器にも取り組んでいます。
僕が無理やり始めたのです、この事業を。
始めるまでが大変でした。日本で電気自動車(EV)の時代が来るのは間違いない。なので2年前から経営陣に「とにかく日本で新規事業をやれ」とずっとハッパを掛けていました。この間、筋が悪いのでと却下した案件がいくつかありました。
「じゃあ自分で考える」と「週刊ダイヤモンド」を読んだり、コンサルタントに聞いたり……。結果、「これはいけるかもしれない」と思ったのがこの事業でした。
――新規参入したばかりですが、25年までには1万5000基の設置を目指す?
たぶん上方修正しますね。
このビジネスは、PayPay(決済)戦争以上なんですよ。来年に勝負がつきますよ。
次ページでは、徳重氏の「来年に勝負がつく」という発言の真意を明らかにしていく。