「働きがいのある会社」シニアランキング2023、“働かないオジサン”化を防ぐ秘訣は?シニア層が働きがいのある会社にするためには何が必要か?(写真はイメージです)

定年退職を間近に控えたシニア層のモチベーションが下がって“働かないオジサン”化するのを防ぎ、能力を最大限活用するためにはどんな企業であるべきか。Great Place to Work Institute Japanが発表したデータを基に解説する。(ダイヤモンド・ライフ編集部 大根田康介)

勤続年数21年以上の
シニアが半数を超える

 2023年9月、Great Place To Work Institute Japan(以下、GPTW Japan)は、日本における「働きがいのある会社」シニアランキング2023年版を発表した。

 GPTW Japanは、認定・ランキングにエントリーした企業へアンケート調査を実施し、調査結果が一定水準を超えた企業を「働きがいのある会社」として認定している。「働きがい認定企業」の中から、特にシニア(管理職を除く55歳以上)の働きがいに優れた企業を規模部門別に選出したものだ。

 今回調査に参加した企業のうち、66%のシニアは正社員として働いている。74%のシニアは男性、24%が女性だ。勤続年数21年以上のシニアが半数を超え、21年未満は39%で転職経験のあるシニアも一定数いるとみられる。

 ランキングは、大規模部門(従業員数1000人以上)、中規模部門(同100~999人)、小規模部門(同25~99人)という三つのカテゴリーに分かれている。では、ランキング上位の会社はどんな取り組みが評価されたのか。