2024年「中学受験」直前! わが子が成長する中高一貫校&塾#17

中学受験マニアの父親4人が熱く語った200分の中で、特に濃い部分を雑誌版の3倍超のボリュームで4回に分けて紹介する第2弾。特集『わが子が成長する 中高一貫校&塾』(全34回)の#17では、わが子の合格を願うからこそ勃発する家族間のトラブルと、その解消法を取り上げる。さらに、学校見学のポイント、SNS活用法、「女子こそ中学受験をした方がいい」問題についても語る。(構成/ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

「週刊ダイヤモンド」2023年10月28日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。
【座談会参加者 名前の右はXのアカウント】
エロイーズさん(江口) @Gimlet71004011
 小6男子、小4女子、小1男子の父親。本人は筑駒→東大。長男はSAPIXから進学校を目指す。別名は江口。趣味は過去問研究。
茂山起龍(茂山) @kiryushigeyama
 中学受験指導塾・應修会を経営。2023年に長男が受験。次男の伴走も。塾と保護者の両方の視点で鋭く分析。自身は中学受験で早慶付属に。
パパと娘の中受沼S25最中&S22終了(パパ) @S2025_S2022
 22年2月に長女がSAPIXで中学受験。現在は、次女の25年2月の合格を目指して伴走中。次女はSAPIXのアルファベット上位(上位3割程度がαクラス、それ以下がアルファベットクラス)。
勉三パパ・中学受験2024(勉三) @juken2024
 長女は6年前に持ち偏差値10以上も上の学校に合格。次女は6年生で四谷偏差値は60台前半。「残高減っても偏差値減らすな」がポリシー。

最初は夫婦喧嘩だらけだったので
教える科目を夫婦で分けた(勉三)

――11月2日発売のおおたとしまささんの『中受離婚』が注目されています。子どもの中学受験をきっかけとした夫婦喧嘩はありましたか。

勉三 最初は夫婦喧嘩だらけでしたね。仕事から帰ってきたときに、妻が子どもに勉強をさせていないと、目に付いてしまうんですよ。

 例えば僕が土日に出張して、帰ってきたときに当初の予定分ができていなかったら、「なんでできなかったの」と聞きますよね。でも、聞いた時点でダメ出しなんです。だから喧嘩になってしまう。それで、僕と妻で教える科目を分けました。

江口 わが家の場合、そもそも妻と喧嘩をしない。

勉三 それじゃ、面白くないよ。

江口 平日は妻に子どもの勉強の進捗を見てもらっていますが、それで子どもが勉強していなくても子ども自身の責任なので妻に文句を言わない、妻の責任を問わない。勉強のやり方は私と子どもで考えて、妻はサポートに回ってもらっています。

――志望校選びでももめない?

江口 そこは意見が分かれることはありましたが、最後は子どもに決めさせればいいですから。最近、家の中でどうしようかねと言っていたのは、2月1日の午後受験の候補が2校あって、どっちにするかということ。

勉三 マズイよ、1日の午後を落とすと。

次ページでは、中学受験で起こる夫婦喧嘩の内容とその解消法を紹介。また雑誌では未掲載の「文化祭など学校見学のポイント」や「SNS活用法」、さらには「女子こそ中学受験をした方がいい」問題についても本音で語ってもらった。