CO2排出量の可視化について、米サンフランシスコ発のシューズブランド「Allbirds」では、商品の製造から廃棄までにどれだけの二酸化炭素を排出するかを示す数値「カーボンフットプリント」を全商品に表示すると発表している。今後どれだけカーボンニュートラルの実現に貢献しているかどうか、で企業が選ばれる時代がやってきそうだ。

ジェネシア・ベンチャーズが約100億円規模のファンド組成、 ESG投資方針も策定

こうしたCO2の排出などがもたらす気候変動リスクへの対応、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みは何も起業家だけに限った話ではない。投資家にも求められている。

海外では、著名VCが気候変動や環境問題に特化したファンドを新たに立ち上げる動きも出てきており、日本でも先日、独立系ベンチャーキャピタルのANRIが気候変動や環境問題に特化した新ファンド「ANRI GREEN 1号」を立ち上げたほか、元ゴールドマン・サックスのキャシー松井氏らもESG重視型ファンド「MPower Partners Fund L.P.」を立ち上げた。

こうしたファンド組成もそうだが、今後はベンチャーキャピタルが投資をするにあたって、気候変動や環境問題に配慮しているかどうかも求められる流れになっている。

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日本と東南アジアのプレシード/シード期のスタートアップへ投資を行うジェネシア・ベンチャーズも、1月31日に新ファンド「Genesia Venture Fund3号投資事業有限責任組合」の一次募集が総額約100億円規模で完了したことと同時に PRI(責任投資原則)への署名を実施。それに合わせてESG投資方針も策定している。

ジェネシア・ベンチャーズの新ファンドにはオリエンタルランド・イノベーションズ、キャナルベンチャーズが運営するCVCF2投資事業有限責任組合、グリー、産業革新投資機構、みずほキャピタル株式会社、みずほ銀行のほか非公開の国内機関投資家が出資している。なお、最終的には総額150億円でのファンド組成を目指す予定だという。

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