そのため、すでに確立した著名企業に就職することも視野に入れましょう。私が見てきた人たちは、1つの会社の中だけで出世しようとは考えていませんでした。いくつかの著名企業を行き来して、最終的に役員のポジションにたどり着こうと考える人は多いのです。例えば、大学卒業後はGoogleに入社し、Dropboxでチームリーダーとして採用され、Yahooに移ってディレクターになり、またGoogleに戻るといったケースです。

役員の道を歩む人は、VCのような思考で、今後10年間の勝者となる企業を選ぶか──あるいはより良い転職先を常に探し続けなければならないのです。

従業員

長所

  • 安定した収入・福利厚生など
  • 仕事量が多く、会議が少ない
  • 自分の仕事が直接顧客に影響を与えることが多い
  • 需要の高いスキルセットを持っているため、働く場所や量を柔軟に選択できる
  • 友人や家族と過ごす時間が増える

短所

  • 生産性を阻害する可能性がある
  • 自分の担当する仕事をコントロールできないことが多い
  • 正しい答えが分かっていても、重要な決定に対して発言権がないことが多い
  • 大金持ちになるのは難しい
  • 退屈なこともある
  • 需要の高いスキルセットを維持することが難しく、生産性が低下すると解雇されやすい

従業員を目指す人のための戦略

従業員になりたい人が勤務先を選ぶ戦略は、役員と似ています。急成長している企業に目をつけて入社するか、すでに成功している企業に入り込むかのいずれかです。キャリアを著名企業でスタートすれば、著名企業間を行き来するのは簡単です。