高配当・半導体・生成AI超進化!5年後の業界地図#19Photo:designer491/gettyimages

配当株投資であっても、高い利回りだけで銘柄を選ぶのは危険だ。業績が悪化すれば、減配や無配を余儀なくされる危険性があるからだ。そこで特集『高配当・半導体・生成AI超進化!5年後の業界地図』(全19回)の最終回では、アナリスト予想を基に「5期先の配当が増加」して、かつ「当期利益も増える」高配当株を選抜。複数のスクリーニングも実施して、5年先も安定配当が期待できる80銘柄をピックアップした。NISA(少額投資非課税制度)で人気の大型株も登場するので初心者も中級者もチェックしてほしい。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

足元の配当利回りに加えて
5期先の予想配当利回りも掲載

 個人投資家に人気の高配当株。実際、インターネット証券のNISA(少額投資非課税制度)口座の保有残高ランキング上位には高配当株がズラリと並ぶ。

 だが、配当狙いの投資であっても目先の「利回りの高さ」だけで選ぶのは避けた方がいい。業績悪化により株価が下落し、結果として配当利回りが上昇しているケースが少なくないからだ。

 また、そもそも業績が悪ければ配当を維持することは難しい。業績低迷が続けば「減配」を余儀なくされ、株価がさらに下落するリスクがある。

 では、中長期で高配当を享受でき、株価が値下がりしにくい銘柄はどうやって選べばいいのか。ヒントになるのが、アナリストによる将来の配当予想だ。

 そこで今回は5期先のコンセンサス予想(アナリストの業績予想の平均値)がある約600社を対象に、5期先の配当が増加し、かつ当期利益も増える銘柄をセレクト。複数のスクリーニングを実施して、足元の配当利回りでランキングを作成した。

 また、ランキングには参考のために5期先の配当予想で算出した「5期先配当利回り」も付けた。今期予想と比較した5期先の予想配当増加率、当期利益伸び率と併せて確認してほしい。

 次ページでは、「5年後に配当も利益も伸びる高配当株80銘柄」を一気に発表。ランキングには、個人投資家に人気の高配当株や、業績堅調にもかかわらず株価が出遅れている大手不動産も登場する。高配当株は下値不安も小さいだけに、新NISAで投資デビューした初心者も注目してほしい。