Photo:JIJI
国家公務員371人のアンケート回答に基づく、政治家からの「政策ゆがめられ度」省庁ランキングを公開する。プライドが高そうな名門官庁が、実は、政治家からの圧力に屈していることが分かった。特集『公務員970人が明かす“危機”の真相』の＃21では、政治家からのごり押しに弱い省庁はどこなのかを明らかにする。（ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文）
超名門官庁のエリート官僚も
政治家の圧力に屈せざるを得ない
国民全体の奉仕者として、公のために尽くそうという志を持った国家公務員にとって、政治家に政策をゆがめられることは耐え難い屈辱に違いない。
だが、国家公務員が政治家の圧力に屈せざるを得ない場面は少なくないようだ。ダイヤモンド編集部の公務員アンケート（有効回答数969人。下図参照）で、国家公務員371人に「最近の政治家からのパワハラで、実際にあった」行為を聞いたところ、81人が「特定の人物を利するなど公平性に疑いがあるような指示をする」を選んだ（詳細は本特集の＃7『【省庁別パワハラ危険度ランキング】上司からの被害は3位警察、2位防衛、政治家からは4位国交、2位文科…1位は？』参照）。
だが、政治家から政策をどの程度、ゆがめられるかは省庁によって大きな違いがあるようだ。
次ページでは、省庁別の政治家からの「政策ゆがめられ度」ランキングを全公開する。プライドが高そうな名門官庁の職員ほど、政治家からごり押しされて、ストレスを抱えていることが明らかになった。
