ウェブトゥーン自体、立ち上がってから歴史も浅く、まだまだ大きな可能性があります。日本のコンテンツ産業がグローバルにおいて大きく成長していくには、ウェブトゥーンの制作者を増やすとともに、「LINEマンガ」や「comico」、「ピッコマ」だけではなく日本発のプラットフォームが立ち上がって競争力をつけ、グローバルでの競争に参入していく──ウェブトゥーンから強いIPが生まれ、グローバルでヒットし、そしてその権利を日本の会社が保有できている状態をつくる。それができればコンテンツで外貨を獲得でき、日本のエンタメ企業やクリエイターなど日本のエンタメ産業を担う人たちにしっかりと還元されていくようになるでしょう。

そこで潤ったお金が原資となってクリエイターや企業がまた新しいチャレンジをするようになる。その好循環のサイクルをつくり出すことに、日本のエンタメ業界のグローバルでの躍進のカギがあると思います。