そうなってくると、スタートアップにとって重要なのは成長のキーマンとなる上場企業といかに手を組むかだ。前述のとおり、米国や東南アジアと比較すると、日本はイグジットにおけるM&A比率は非常に低いが、逆に言えばフロンティアだとも言える。そうした背景も踏まえ、起業家にとって、M&Aは必修科目になってきている。

上場企業とスタートアップが融合し、一丸となってシナジーを生み出していくことで、海外に負けない経済成長を支えていく──M&Aは、そうした未来を成し遂げられる手段のひとつであるのだ。