台頭するOculus Quest 2の後を追うように、ソニーもPlayStation VR の次世代モデルを2022年以降に発売することを発表している。

「Oculus Quest 2やPlayStation VRを中心にVRデバイスが普及することで、ミリオンヒット(100万本以上の売り上げ)を記録するゲームタイトルも出てくるようになるはずです。そうなると多くのゲームメーカーにとってVRデバイスは意味のあるプラットフォームになり、VRゲームの数が増える。コンテンツ数が増えればユーザー数も増えていくので、今後数年以内にVR市場は間違いなく良いスパイラルに入っていきます」(國光氏)

とはいえ、Oculus Quest 2の累計販売台数の大半は北米が占めている。日本でVRデバイスが普及していく見込みはあるのだろうか。累計販売台数が8904万台(2021年6月時点)を突破した「Nintendo Switch」や、累計販売台数が1000万台(2021年7月18日時点)で1000万突破した「PlayStation 5」と比較すると、まだまだ市場の規模は小さい。

「年内にはOculus Quest 2限定で『バイオハザード4』が発売される予定です。目玉となるタイトルが登場することで、日本も盛り上がってくるんじゃないかと思います。今年7月に公開された映画『竜とそばかすの姫』も題材として“VR”のことを取り扱うなど、もともと日本はVRとの相性が良いマーケットだと思っているので、何かのきっかけで人気に火がつけば、アメリカと並んで重要なマーケットになるはずです」(國光氏)

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そんなVR市場について、國光氏は「昔のソーシャルゲーム市場に似ている」という。スマートフォンが普及したことでソーシャルゲーム市場が伸びていったように、VRデバイスが普及していくことでVR市場も急速に成長するフェーズに入っているというのだ。