「また洋服は毎日身につけるものですし、人からの印象を気にする人は多いと思うので、コーディネートの知識に興味を持つ人は一定数いるのではないか、と思っています」(疋田氏)

「はじめての株・投資」コースの教材監修者
「はじめての株・投資」コースの教材監修者

レッスンで使用する教材は、それぞれのコースの専門家や大学教授が監修し、それぞれ共同制作している。当初、Classmateは動画視聴型のレッスンを想定してサービス開発を進めていたが、動画視聴型ではユーザーがすぐ飽きてしまい、離脱してしまうことが多かったため、あえて“アナログな教材”を用意することにしたという。

「他にもスライドを用意した一般的なオンラインレッスンをやってみたら、多くの人が手元の紙にメモを書きながら、スライドを見ていたんです。それで色々とヒアリングしてみたら、手元に教材があって、音声を聞きながらメモをとっていく。もし何かあれば顔を上げて先生の顔を見る仕組みにした方が一番ユーザーの負担も少ないと思いました。また、教材というかたちで自分が学んでいることが可視化されることに喜びを感じる人も多くいたので、オンラインのカルチャーセンターであるものの、あえて教材をつくりました」(疋田氏)

ClassmateはZoomのSDK(ソフトウェア開発キット)を活用し、独自の会話ツールを開発。ウェブサイト上ですぐにレッスンを受けられるようにしている。「ミーティングIDやパスコード、ダイヤルインなどが分からない人たちも、ウェブサイト完結でカメラとマイクだけが繋がっていればOKという設定になっている」(疋田氏)という。

SHEが提供する「SHElikes」やNewsPicksが提供する「NewsPicksアカデミア」など、20〜30代向けのオンラインスクールを提供するプレーヤーが増えつつある中、40〜50代をターゲットにしたClassmate。“人生100年時代”とも言われ、生涯学習の需要が高まってきているからこそ、疋田氏は「いまサービスを展開するべき」と言う。

今後、Classmateは調達した資金をもとに、人材採用やマーケティング、開発費、コースの拡充などに投資していき、ユーザーを獲得していく予定だという。

「Classmateは従来のオンラインスクールのように、ただ単にスキルを身につけるための場所にするのでなく、自分の好きを増やしていったり、好きを共有しあえる仲間に出会えたりするための場所にしていけたらと思っています」(疋田氏)