色、品種というワインを選ぶ上で必要な情報は記載しつつも、あえて情報量を最低限に削減。ロゴデザインの配色や模様で味わいや香りを表現し、どんなときでも直感的にストレスなく選べるようにデザインを採用した。

また今回はECでの販売という特性を踏まえて、購買の瞬間を意識したデザインではなく、認知してから缶を廃棄するまでの体験全体を意識して、デザインを作成している。

画面上で見た瞬間にちょっとワクワクした気持ちを起こし、スクロールする指を止めるものでありながら、実際に届いた時には顧客の空間にフィットする。どんな場面を切り取っても自然になじむということを意識したデザインを目指した。

また自分の体験を写真に収めたり、それをSNSでシェアしたり、シェアした際のリアクションを愉しまれる顧客がいることも想定した。写真を撮られた際にも、綺麗に写りながらも顧客が表現したいものを邪魔しないように、という部分まで考えてデザインのブラッシュアップを繰り返した結果、現在の白のマットを基調としたデザインに行き着いた。

そのほか、届いた瞬間の初対面の役割を果たす「パッケージ(箱)」にも力を入れた。届いた瞬間、ただの無地の箱や緩衝材にくるまれた状態で初対面を果たすのと、ブランドの世界観をまとった箱と出会うのでは、体験に大きく差が生まれる。

もちろん味や香りも、本格的なものを追求した。数々のワインを検討し、ワイナリーと何度も打ち合わせを行い、顧客調査でつかんだ理想の味わいを表現することに尽力してきた。

だからこそ、メインコピーでは自信をもって「本格ワインを、1杯から。」をうたおうと決めることができたのだ。ここまでこだわれたのは、世界中のワイナリーと取引を行うサントリーワインインターナショナルも開発に加わっていたから実現できたことだと振り返る。

これこそが私たちの「新しいワインのカタチをお届けする」挑戦なのだ。

 

一般販売を開始している、ONE WINEのテイストは赤2種(ピノ・ノワール、メルロ)と白2種(ソーヴィ二ヨン・ブラン、シャルドネ)の4種類となっている。価格は各種お試し4本セットが2200円(税込)、12本組み合わせ自由セットが6600円(税込)となっている。

自社ECでは、ファンの方々との直接的接点も持ち、深いニーズを理解して、本当に求められている体験をお届けしたいと思っている。ONE WINEは、いつまでも顧客と一緒に創り続けるブランドでありたい。