お金持ちの家に生まれ育ち、大学を卒業して間もなく結婚。3人の子どもを授かるも離婚した。実家に出戻ったものの、父親の会社が倒産し、49歳で住む家を失ったついには預金通帳の残高がほぼ0円に……それまでとはうって変わって赤貧生活に陥り、裸一貫で整体院で働くようになった。自分の力で人生を切り拓いてきたとき、今度は末期寸前のがんを患うことに。そんな波乱の人生を乗り越えて「今がいちばん幸せ!」と断言する『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)の著者が、毎朝起きるの楽しくなるライフスタイルを【人間関係】【食事】【睡眠】【健康】【メンタル】【ファッション】【インテリア】【パソコン】とテーマごとに紹介する。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【71歳ひとり暮らし】末期寸前のがんを克服して見直した1つのこと写真:川瀬典子

食生活は問題ナシ
と思っていたけれど…

何ごとによらず工夫して、自分なりにアレンジするのが好きな私にとって、料理は“レジャー”のようなもの。

自分の口に合うものをつくっておいしく食べたいという理由で、料理を億劫だと思ったことはありません。

どうせ食べるなら体にいいものをと、仕事が忙しい時期でもできる限り自炊し、食事の内容にも気をつけてきたつもりです。

「がん以前」の食生活を
見直しました

ところが、なんということでしょう。きちんとした食生活をしてきたつもりが、実はめちゃくちゃだったことに気づいたのです。

そのきっかけは、末期寸前のがんの発病でした。

振り返ってみれば、できる限り自炊してきたというのはあくまでも「つもり」であって、実際には外食をしたり市販のものを食べたりすることのほうが多かったのです。

なんとなく食生活を
軽んじていたかも

ディナーの予定が入ることもたびたびありましたし、お昼はスタジオのスタッフとの打ち合わせを兼ねて外でランチをするか、コンビニのお弁当やサンドイッチですませていました。

「食事には気をつけたほうがいい」という思いはなんとなくあったものの、「さほど厳密にしなくてもいいよね。こんなに元気なんだから」とどこかで高をくくっていたのでしょう。

自分の食生活が全然ダメだなんて思っていなかったですし、むちゃくちゃな食べ方をしているとは毛頭思ってはいなかったということ自体、今はとても怖く感じます

「食事が体をつくる」
の本当の意味

ずっと健康な体づくりに関わる仕事をしていたので、食事が健康の基本ということはわかっていたつもりです。

自炊するとき、塩分を控えめにするようにしていたので、「私は塩分のとりすぎとは無縁」と思い込んでいました。

でも考えてみたら週のうち半分を外食やコンビニでランチをすませていたら、その時点でアウト。塩分の摂取過剰になってしまいます。

外食の体の負担

外食って本当に糖質と脂肪と塩分が多いですから。

人間は塩分にうまみを感じる舌を持っていますし、揚げ物などの脂肪分の多い食事は見た目も豪華です。

つい食べたくなるようなメニュー構成になっているわけですが、代謝のいい若い人ならともかく、シニアの体には負担が大きいと感じます。

※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。