15「脂質をより多く食べれば、より燃焼する」

やせる努力を間違えていない?なぜかやせない人が陥る「ダイエットの誤解」17選Photo by Prarinya Thonghyad//Getty Images

「人間はさまざまな食事を取り入れることで長生きし、成長することができます」とアンドリューさん。「ですが、脂質の摂取量をコントロールすることは体組成にとって他の要因ほど重要ではなく、加工食品をなるべく控え、植物性食品をたくさん使った質の高い食事を心がけるほうが大切です」

 カロリーの70%以上を脂質から摂取するケトジェニック・ダイエットは、身体を断食に似た状態に追い込み、エネルギー源をグリコーゲンからケトン体へと切り替えます。しかし、体重の増減に影響するのは「エネルギー源」ではなく、「エネルギーバランス」ということです。

16「食事を少量にして回数を増やすと、代謝が上がる」

「燃やす」という言葉が使われますが、代謝はかまどではありません。1時間ごとに薪を入れ、火を燃やし続ける必要はないのです。複数の分析やレビューでも、「食事の回数が代謝率に影響を与えることはほとんどない」という結果が導き出されています。

 より重要なのは、回数よりも何を食べるか。一方で、「ファスティングをすることで代謝が活発になる」と指摘する研究もあるそうです。

17「天然由来の甘味料は体に良い」

 グラントさんは、「“天然”の甘味料と砂糖に大きな違いはありません」と指摘します。さらに、「蜂蜜や糖蜜、デーツシロップといった糖類には、微量栄養素が砂糖よりも少し多く含まれるかもしれませんが、カロリーや主要栄養素の観点ではほぼ同じです。ですから、やはり摂取量には気をつけるべきです」と警告。

 つまり、オーガニックのシリアルバーやスナックでも、食べ過ぎはNGということなのです。

 

Text by Scarlett Wrench and Ai Ono
Source / Men's Health UK
※この翻訳は抄訳です。

やせる努力を間違えていない?なぜかやせない人が陥る「ダイエットの誤解」17選