正解は 4

解説 ①のように、たとえ業績が悪くなくても、出来高が減って、株価が下がり、戻る気配がない場合は、損切りしたほうが無難です。

目先の株価は、業績のよし悪しではなく、株の売り買いのバランスで決まるものなので、一度株価が下がりはじめると、投資家に嫌われて、新規の買いが入りにくくなる傾向があります。

買ったときの
成長シナリオ
を大切にする

②のように、長期的に株価が5倍くらいまで伸びると期待して投資をしたのであれば、投資直後に10%程度下がっても、それは"誤差の範囲"だと判断して保有し続けても問題ありません。

③のように、決算発表で思ったよりも業績がよくなかったときは、「想定していたシナリオが崩れた」と判断して損切りをすることも必要です。

投資した理由が好業績への期待であれば、期待した業績よりよくなかったら、買った理由(保有する根拠)がなくなるともいえます。

見切り千両
損切り万両

④は、いわゆる“塩漬け株”です。塩漬けというのは、買い値より株価が下がって、近い将来上がりそうにないものの、いま売ると損をするので、やむをえず保有している状態のことです。

相場には「見切り千両、損切り万両」という格言があります。

これは含み損を抱えたとき、損失が小さいうちに見切りをつけることは「千両」の価値があり、損失を広げないように、ある程度の損を覚悟して損切りすることは「万両」の価値があるということです。

許容できる損失の
上限を想定しておく

あらかじめ許容できる損失の上限を、最大でもマイナス10~20%程度と想定しておきましょう。

たとえ投資銘柄の半分を10~20%程度で損切りしたとしても、残りの半分が数倍になってくれれば、トータルで大きくプラスになるというスタンスです。

ポイント 買ったときのシナリオが崩れたら、いったん売却

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。