お金持ちの家に生まれ育ち、大学を卒業して間もなく結婚。3人の子どもを授かるも離婚した。実家に出戻ったものの、父親の会社が倒産し、49歳で住む家を失ったついには預金通帳の残高がほぼ0円に……それまでとはうって変わって赤貧生活に陥り、裸一貫で整体院で働くようになった。自分の力で人生を切り拓いてきたとき、今度は末期寸前のがんを患うことに。そんな波乱の人生を乗り越えて「今がいちばん幸せ!」と断言する『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)の著者が、毎朝起きるの楽しくなるライフスタイルを【人間関係】【食事】【睡眠】【健康】【メンタル】【ファッション】【インテリア】【パソコン】とテーマごとに紹介する。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【71歳ひとり暮らし】61歳で末期寸前のがんになった私が、退院して最初に見直した生活習慣とは?写真:川瀬典子

睡眠時間を削る?

30代での離婚、40代での実家の倒産と、精神的な苦痛から不眠症を経験した私ですが、61歳で末期寸前のがんになったとき、入院中の不眠により、睡眠が心や体と深く関わっていることを実感した私は、まずは睡眠を見直そうと考えました。

「何かをするために睡眠時間を削る」などと言いますよね。私もかつては、そういうことをしていました。

何かしたいこと、しなければならないことがあると、真っ先に削るのは睡眠時間という考え方だったのです。

睡眠をなによりも優先

これはつまり「睡眠時間を犠牲にする」ともいえることです。だから私は、この考え方をやめることにしたのです。

睡眠は削っていいものではなく、「いちばんに確保しなくてはいけないもの」というふうに考え方をあらためました。

そこでまずは「朝起きたときに前の日の疲れが残っていないこと」を目標に、夕食を食べる時間、夕食後の過ごし方、入浴する時間やお風呂につかる長さなど、あれこれと試してみたのです。

寝る4時間前には
食事を終える

そこでできあがったのが、“毎日快眠”の現在のライフスタイルです。

最初に気づいたのが、眠りに就く4時間前には夕食を終えるようにすると、翌朝の寝起きの爽快感が違うということでした。

朝起きるとお腹がペコペコになっていて、これがなんとも気持ちがいいのです。

寝る前に食事をすると
翌朝気づくこと

たまに会食などで夕食をとるのが遅くなって、就寝までの時間が短くなると、翌朝起きたときに“体の重さ”を感じます。

胃の中に消化されないものが、残っている感じがするのです。

※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。